私は、介護タクシーの開業サポート等の介護タクシー事業に関する行政手続きのお仕事だけで無く、「全日本介護タクシー事業者会」という介護タクシー事業者の団体も運営しています。この団体名を見て、一般の方から介護タクシー事業者に関するクレームのお電話をいただくことがあります。
もちろん、当会の会員さんに対するクレームでは無く、他の大阪府内の介護タクシー事業者様へのクレームなので、私が対応すべきことではありません。でも、怒りや悲しみをどこにぶつけたらいいかわからない!そんな気持ちはよくわかりますので、いつも丁寧にお話をお聴きしています。
では、どんなクレームが多いのか?
1番は、介護タクシー事業者の交通マナーの問題です。「介護タクシーにあおり運転をされた!」「介護タクシーに幅寄せされた!」「猛スピードで危険な運転をしていた!」という一般の通行人からのクレームです。どちらかというと、慎重な運転であおられる方の立場に立つことが多いはずなので、驚きますね。
2番目は、介護タクシー事業者の駐車マナーの問題です。「移動困難者を乗せているのだから、自分の車が優先!」という傲慢な態度で一般の不自由な高齢者等の車を追い立てる、などです。ケンカ腰ではなく、相手のことも考えて「譲っていただけませんか?」等の謙虚な姿勢が必要ですよね。
3番目は、介護タクシードライバーのサービスに関する苦情です。「偉そうな態度で、ブツブツ文句ばかり言われて不快な思いをした!」などの態度の問題が多いようです。サービス業としての教育を受ける機会が無かったのでしょうか…人柄の問題もありますね。
介護タクシー事業者への苦情は、その事業者さんへ直接申し出ていただくべきですが、内容や対応によっては、管轄の運輸支局に通報していただくことになります。運輸支局では、その通報の内容が法令に違反する可能性があれば、介護タクシー事業者に聴取を行ったり、監査に入ることもあります。
どの業界にも、悪質な業者は存在するものかもしれませんが、クレームがなくなってくれることを願います。