パソコンやスマホを覗くと、介護タクシーに関する情報がたくさんあふれる時代になりました。開業に関する情報はもちろん、開業後の運営に関することも、検索すればどんどん出てきます。
でも、その情報の中には、間違っているものも結構見かけます。例えば、今日はSNSで「患者等搬送事業の利用料が高額療養費制度の対象になる」という投稿が見られました。その投稿者様は、後で投稿を訂正されたようですが、訂正前の投稿を見た方や全文を読まなかった方は、信じてしまった方も少なくなかったと思います。実際に、その投稿を見られた介護タクシー事業者様(当事務所に以前ご依頼いただいたお客様)から、当事務所に真実かどうかの問合せがありました。この方は、情報の真偽を私に確認したため、誤解が解けましたが、誤った情報を信じた方は、誤りに気付くまで、ご自分のお客様に対しても、きっと間違った説明を続けてしまうことになるでしょう。
正しい情報か、誤った情報か、見分けるのはむずかしいのですが、新しい情報に出会ったときに、その情報の根拠を調べることも大事だと思います。限られた時間の中で、私も接する情報のすべてを調べる訳にはいきませんが、重要だと思ったことだけでも、自分で確かめていけるといいですね。「○○さんが言ってたから大丈夫!」とかいう他人頼みは、危険です。
また、介護タクシーに関しては、管轄の運輸局によって、取扱いが異なる場合が非常に多いです。例えば、関東運輸局ではドライバーと運行管理者の兼務が認められているが、近畿運輸局では兼務が認められていません。また、近畿運輸局では介護タクシー経営許可申請の審査で洗車用の水道設備が求められますが、中部運輸局では水道は審査されません。したがって、介護タクシー開業の情報を集める時も、開業後の運営についての情報を集める時も、その情報が全国共通のものなのか、ローカルルールがあるのか、自分で確かめる必要があります。
「ネット情報は、すべてが自分の例に当てはまる訳ではないし、すべてが正しいわけじゃない!」という認識を持っておくことをお勧めします。