介護タクシーは、運転2種免許さえあれば、介護福祉士などの介護の資格が無くても、比較的簡単に開業できてしまう事業です。そして、開業後に許可の更新や、介護技術の習得義務も一切ありません。でも、それって、実は、とても怖いことだと思いませんか?
「介護職員初任者研修」や「ガイドヘルパー」を受講してから開業する方も増えましたが、本当にその研修だけで十分に実務に対応できるのでしょうか?
今は、SNSを覗けば、介助技術の動画もアップされています。それらを見ながら、見よう見まねで行っている介助、それが果たして、お客様からいただく介助料に見合った金額なのでしょうか??
自己流で力に頼った介助をおこなっていると、お客様にとって快適でないだけでなく、腰痛など自身の身体を痛める原因になりかねません。そして、知識不足のまま、もし介助中に事故を起こせば、過失を追求されて訴訟を起こされるリスクも覚悟しておかねばなりません。
異業種から介護タクシーに参入される方はもちろんですが、長年、介護現場を経験してきた人も、今よりもっと良い技術と知識を求めて、積極的に介護技術の研鑽に努めることは、とても大切なことではないでしょうか?
よく、「忙しくて、研修を受ける時間なんて無い!」という人がいらっしゃいます。いろいろな考え方があると思いますが、私は、自分がよりレベルアップすることは、お客様のためになると考えています。もちろん、無責任に「予約を放り出してでも研修を優先しろ!」という訳ではなくて、自分でなくてもかまわない仕事は同業者にヘルプをお願いするなどしても良いのでは?と考えます。
例えば、研修を受けるために3000円の仕事を同業者に依頼したとしても、それでお金に換算できない「技術、知識、自信」という財産を手に入れることができ、その日以降の仕事に活かすことができます。結果的に、ご迷惑をおかけした顧客に還元できるわけです。
(私の考え方を押しつけるわけではありませんが、共感していただける方は、ご参考になさってください。)
私は、有益な研修を受講して、より高い技術を習得することの楽しさを、皆様に知ってほしい!
当会(全日本介護タクシー事業者会)の会員様の、研修受講後の高揚した様子を拝見していて、そう思ったのです。
ぜひ、皆様の周りの介護技術研修を探して、受講してみて下さいね!!
介護技術を磨き続け、介護タクシーって、スゴイ人たちなんだ!って思ってもらえる業界になればうれしいです。
一緒に、介護タクシー業界を、より良い業界にしていきましょう!